N CLINIC Dr.野村 裕 オフィシャルブログ

二重・リフトアップ・アンチエイジングなら美容外科医 野村 裕
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◆食べ過ぎが肥満を引き起こす仕組みを解明!

美味しい食べ物があると、


ついつい食べ過ぎてしまって、


気が付いたらカロリーオーバー、


なんていうことが日常茶飯事です。



その分、


運動すればいいのでしょうが、


その分のカロリーを消費するのって、


けっこう運動量が必要ですよね。



そんな肥満のメカニズムが解明されたそうです。



私たちには、


脂肪細胞という細胞があります。



脂肪細胞とは、


脂肪の分解、合成、蓄積をする細胞で、


成人で約300億個あります。



更に近年の研究では、


「アディポネクチン」という物質を


分泌する働きがあることがわかってきました。



アディポネクチンは、


血管壁への脂質沈着を抑え、


動脈硬化を予防する働きがあると考えられています。



脂肪細胞には、


「白色脂肪細胞」と


「褐色脂肪細胞」の2種類あります。 



白色脂肪細胞は、


体内に入った余分なエネルギーを


中性脂肪として蓄える働きがあります。



白色脂肪細胞は全身にありますが、


下腹部やお尻、太ももや背中、内臓の周りなどに


多く存在しています。



褐色脂肪細胞は、


幼少期に多く存在し、


成人になると減少するものです。



主に首の周り、肩甲骨、脇の下、


心臓、腎臓の周りの5ヶ所に分布しています。



褐色脂肪細胞は、


体内に蓄積された余分なカロリーを熱に替え、


放出させる働きがあります。



褐色細胞に蓄積された脂肪は、


体温を維持する熱源として使用されています。



ただ、


褐色脂肪細胞は、


成人になると減少してしまいますので、


年齢を重ねるにつれて


太りやすくなってしまう原因にもなっています。



食べ過ぎが肥満を引き起こす仕組みを解明したのは、


東北大学の山田哲也准教授と片桐秀樹教授らの、


ネズミを使った実験です。



それは、


食べ物の糖分を取り込む肝臓に、


糖分が過剰に取り込まれたと脳が察知すると、


脳が交感神経の働きを抑制して、


脂肪を燃やす細胞である褐色脂肪細胞の働きを弱めてしまい、


内臓などに脂肪がたまって体重が増えるという仕組みです。



実際に、


肝臓に糖分が過剰に取り込まれたという情報を、


脳に伝わらないようにしたところ、


褐色脂肪細胞の働きは弱くならなりませんでした。



人にも同じ仕組みがあると考えられるとのことですので、


脳への信号を遮断すれば、


ある程度食べても、肥満を防げる可能性があるそうです。



そんな方法が実現できれば、


食べる量をあまり気にしなくてもよくなるかもしれません。



でも、自己管理は必要ですね、きっと。。。。




今日もお読みいただきましてありがとうございます。